住宅に使われている標準的なサイディングは、セメントと繊維材で成形され窯業されたものです。
從って、サイディングそのものは比較的、吸水しやすい性格を持っています。
これを防いでいるのが塗装です。從って、その塗装が何らかの原因で劣化すると、雨水はサイディング内部に入り込み雨漏りの原因となります。
- 【北側の日当たり・風通しの悪いところに注意】
- 日当たりが悪い、あるいは風通しの悪いところでは、壁にカビが発生する時があります。カビの発生条件は、温度が25~35度、湿度が60~90%と言われていますから梅雨時がちょうどその時期です。そして、カビが湿気を溜め益々成長しやすい環境となります。経年の劣化で衰えた塗装はカビで侵食され、やがては剥離し雨漏りの原因となります。
- 【カビが腐食を起こし雨漏りになる】
- 剥離した塗装からサイディング内部に入り込んだ雨水やカビは、留めている釘や下地を腐らせ、防水シートにまで劣化が進み雨漏りとなります。從って、カビを見つけた時はこまめに清掃すると共に、風通しの障害になっているものがある場合は、それらの撤去あるいは移動も考えなければなりません。また、再塗装する際には、吸水性の低いシリコン系の塗料や防カビ性の塗料を選択することです。