抜群の耐久性を誇る瓦ですが、それを用いた瓦屋根からも雨漏りはしてしまいます。
ここでは、瓦屋根からの雨漏りの主な原因についてご説明します。
- 1.瓦のズレ
- 瓦のズレは土葺き工法の屋根にみられることが多いです。
土葺き工法(つちふき・どぶき)は昔ながらの工法で、葺き土の上に桟瓦を置き固定させる方法です。関東大震災以降、政府の方針もあり徐々に使用されなくなった工法ですが、古い日本家屋にはまだ残されています。
地震などの揺れや経年劣化による葺き土の痩せが、瓦のズレを生み、その隙間から雨水が入り雨漏りが発生します。
- 2.瓦の割れ
- 陶器である瓦自体の寿命は50~100年と言われています。
しかし、物理的に落下物があったり、凍結や台風などの自然災害の影響で割れてしまうこともあります。
また、瓦を固定するのに鉄釘を用いていた場合は、その釘が湿気から錆びて膨張し、瓦を圧迫して割ってしまうことがあります。瓦が割れて、下の防水シートがむき出しになったままだと、いずれシートが痛み、そこから雨水が浸入して雨漏りになります。
- 3.漆喰の剥がれ
- 漆喰は屋根と瓦の間を埋めているものですが、経年劣化や施工不備によって剥がれてしまうことがあります。
そうなると、そこから雨水が浸入して雨漏りになってしまいます。
- 4.まとめ
- 雨漏りを防ぐには、定期的に屋根の状況をチェックし、手当てをすることが必要です。
また、古い工法を用いている場合は、新しい工法の屋根に葺き替える方法もあります。